トレーナー☆歌の先生
2019-11-04



転倒予防教室が始まって三年目、青葉GoGoクラブは二年目に入りました。今回は、実際に転倒予防運動のトレーナーとして日頃ご指導頂いている三人のトレーナーにお話を伺いました。

今回初めて転倒予防教室でのトレーニングを担当してみて、自分の中で色々勉強になることがありました。
この転倒予防教室というのは、近すぎず遠すぎずの関係で地域のコミュニティとして今や定着しているように見えます。今まで運動をしたことがなかったけど、勇気を振り絞ってきた方が意外に多いのではないでしょうか。自分的には、トレーニングも必要ですが、モットーとして『参加者の皆さんは自分のからだを見つめる時間として、そしてなぜ運動するのか考えることが大事だ』と考えています。
世の中は今や転倒がキーワードになりつつあります。みなさん、共感した方々が集まってきたわけですがトレーニングの内容もさることながら『人と一緒にいる、社会とつながっている』という一番基本の大切な時間が持てるわけですか
ら、素晴らしいことですね。

元々エアロビクス養成学校に通い、トレーナーとしてスポーツジムで活躍していた前川トレーナー。
その時の上司の勧めもあり、高齢者向けの体操教室などを担当するようになった経緯がある。中高年層の健康マラソンの指導や引率に係わる一方、ラジオ体操指導員としての顔も持つ。
自身は、『この転倒予防教室では、体を動かすだけでなく脳トレ要素も入れながら楽しく行っています。認知能力と転倒というのは相互関係にあり、どちらが先に現れるかではなく、どちらか一方が落ちてくるともう片方も落ちていくと言われているので同時に鍛える事の大切さを伝えたい』と話す。
『たまプラーザはお洒落な方が多く化粧をして身なりを整え、レギンスにショートパンツで参加される方もいらっしゃる。これは前向きな気持ちの表れでとてもやる気にみなっぎていて尊敬します。』ただし、少しづつ運動がハードになってきているので、ケガしない様、やりすぎない勇気も必要とアドバイスしていると話す。

多くの体操教室は運動が目的のため一般の高齢者にはハードルが高すぎたり、その後の仲間づくりにまで結びつかない事が多いと思います。GoGoは自分としては元気な方に焦点を合わせずに「自分が来てもいいんだ」という苦手意識を持つ方にも間口を広げられるよう敷居を下げて行っています。運動の楽しさ、そしてその効果の意識を感じてほしいと思っているからです。
「介護予防」「人とのつながり」を目的に運動だけでなく、コーラスだったり、おしゃべりタイムだったり口腔機能を鍛える事も相互に効果が上がると思っています。仲間づくりの環境も作りやすいのでまずは楽しくないといけないし、『引きこもり』を防ぐにもGoGoは有効だと考えています。


横浜市の介護予防、生活支援サービス補助事業の一つとして転倒予防医学研究会では、『青葉GoGoクラブ』を開催していますが、毎回、多彩なゲストに参加いただいてイベントコーナーを設けています。
その中で誤嚥性肺炎などを防ぐ為にも喉の筋肉を鍛えるなどの観点から、コーラスのご指導をいただいている青柳先生にお話を伺いました。
コーラス指導♪青柳志保さん



♬今までコーラスの指導において環境が一緒の方達を対象にすることが多かったのですが、今回は環境のばらばらな方なのでいろんな人の気持ちと言うものをくみ取って教えています。選曲についてはその時の気分、前日の天気や当日の朝の感じ方で浮かんできたもので決めています。
この会は三つのバランスがいいんです。体操で動き、イベントで学び、もぐもぐタイムでしゃべり・・半日をここで過ごしていけるなんて実に上手く考えられていると思う。一つ欠けても勿体ないですよね。何より一番は友達づくり、他者との関わり。歌を歌って声を出して、を一年間やってきて本当に皆さん、声が出るようになったし積極的になってくれて、私もやりがいを感じています!♬